広島県下水道公社の下水処理施設「東部浄化センター」(広島市南区)の水路で育てられていたメダカ約1万匹がいなくなっていることが16日、分かった。状況から何者かが無断で持ち去ったとみられ、公社は地域住民への公開を一時中止した。 同公社の中村博理事長によると、長さ約75メートル、幅約80センチの水路に昨年6月ごろ放流した約100匹が約1年間で1万匹を超えるまでになった。 ところが数日前から数が減り始め、16日朝には約千匹にまで減少しているのを出勤した職員が見つけた。水路と排水路の間には仕切りがあり、外部に流された可能性は低いという。 中村理事長は「心無い人の行為に憤りを感じる」と話している。