犯罪情報をデータ化して分析し、迅速な犯人逮捕などにつなげるコンピューターシステム「神奈川版コムスタット」を活用して、神奈川県警多摩署は2日、強制わいせつ事件の容疑者を逮捕した。 次の犯罪発生場所を予想し、捜査員を集中的に投入。事件発生から約2か月で容疑者を絞り込んだ。神奈川県内では初めての事例。 強制わいせつ容疑で逮捕されたのは、川崎市多摩区布田、無職の男(25)。発表などによると、男は今年2月、同区内の集合住宅通路で、小学1年の女子ら2人にわいせつ画像を見せたり、下半身を触らせるなどした疑い。男は「身に覚えがない」と容疑を否認している。 「コムスタット」は、警察が運用する犯罪統計用コンピューターシステム。米・ニューヨーク市警での運用が有名で、過去の犯罪情報を分析し、次の事件発生場所を予想することなどができる。県警では昨年11月に鎌倉署などで先行導入し、今年4月に全署で取り入れた。 多摩署