わたしが幼稚園に入園する前から、入園してしばらくするまで、約1年のあいだ母はうつ病だった。 1番ひどい時期は、家から一歩も外に出られなかった。 回復してきた頃には、薬の副作用で(当時処方されていた薬なので今病院で処方される薬はもっと副作用も軽減されていると思うけど)、元よりひと回りくらい太っていた。 まだ、近所付き合いが当たり前の時代で、私道を囲むようにコの字型に8軒ほど建っていた、わが家を含む一軒家は、どこの家も当たり前のように夫がいて、子どもがいた。 年の近い子どもたちは一緒に遊び、専業主婦たちは私道で井戸端会議をしていた。 母のうつ病時代、近所の人たちは、まだ小さいわたしや、母をいろいろと助けてくれた。 わたしを幼稚園に送り迎えするのを順番でしてくれた。 ひとりでは出かけるのが困難な母を病院に連れて行ってくれる人や、パチンコに連れて行ってくれる人、新興宗教団体の本拠地に連れて行ってく
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