自分にあてはめて回答するといろいろとややこしいことになりそうなので、私が考える「モテ」の権化である、ある男性の存在を使ってお答えしたいと思います……ええ、はい、宮沢和史です。 宮沢さんは、音楽を始めたきっかけを「モテたいから」ただそれだけだったと、昔からしょっちゅう口にしています。彼のあらゆる言動はすべて「モテたい」「女の子にキャーキャーゆわれたい」という気持ちに突き動かされたもので、デビューから二十数年経った今現在にいたるまで、微塵も揺らいでおりません。彼は自分がモテるためなら何でもします。歌います。踊ります。暴れます。脱ぎます。歩行者天国の路上で。皇族の前で。世界各国を旅して回りながら。40代も半ばを過ぎたのに。三児の父なのに。求められるがまま、どこへでも行ってモテを披露します。アウェーではシャツのボタンを襟元まで閉めて「そうです私が島唄です」とおすまし顔をしていることが多いですが、