ブックマーク / sivaprod.exblog.jp (10)

  • 「ど素人はすっこんでろ!」 | デザイン夜話

    「老人を殴って金を奪う人は、まだ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか。」「ホームレス狩りに遭うのはそういう格好しているほうが悪いんだ。(加害者の)情状酌量ってこともあるんじゃないの。」なんて公共の場で言えば誰しもその人の倫理観を疑うだろうし、それが政治家だったら政治生命を絶たれるような言葉なのは誰しも異論が無いと思う。だけど内容的には全く同じことを言ってるにも関わらず、その政治家は要職にある地位を失わないどころか少なくない人々が公共の場所でその発言に賛意を示すこの社会で「性犯罪に遭わないために女性自身も身を守ろう。」っていう呼びかけはどういう意味を持つのか。 「娼婦のような格好をして物騒なところを徘徊すれば強姦されても仕方ない。」「性犯罪に遭わないために女性自身も身を慎もう。」こういう趣旨の曾野綾子の発言を巡ってネットの一部で”議論”が紛糾してるようで。「いや、娼婦のような格好でも強

  • 恨五百年。 | デザイン夜話

    こんなのやこんなのって。これって私たち自身なんだよね。関東大震災で起きた在日朝鮮人虐殺もなにも特別な人々によるものでなくて私たちがやったことなんだよね。 未知のものやひとに対する恐怖は誰にでもあると思うけど、実際に触れてみれば鏡に映った自分を見ていたことに気づいて肩の力は抜けるはず。わたしが「在日」という言葉を耳にするたびに故障したバイクを前に気の弱そうな微笑みを浮かべるバイク仲間や酔っぱらって珍妙な踊りを踊って周りを陽気にさせてくれる友達の嫁はんとかの顔を思い浮かべずにはいられないように。吹き上がるのもいいけど在日アジア人=スネークヘッドの組織の一員みたいな脳内イメージはちょっと置いといて鶴橋あたりに美味い韓国料理でもべにいけばどうかな。 でエントリタイトルの「恨五百年」ですが。 わたくし朝鮮半島の音楽にはさして興味無かったのですがある時チョーヨンピルの歌うこの朝鮮民謡を聞いて衝撃を受

  • キュウリのかき氷。 | デザイン夜話

    奇をてらったタイトルで気を引こうとしてからに、などと思われそうだけど。いや、そのまま字の如く、このところキュウリのかき氷にはまっておりまして。 奈良は生駒山中にあるスリランカ料理いに行った時のこと、スパイスを多量に使った辛い辛い料理をヒーヒー言いながらべ終えたらデザートにシャーベットが出たのですよ。でなにげなく味見してみてビックリ!それまで火を噴きそうになってた口中が一瞬にして鎮火したとでもいうか、炎天下で熱射病寸前の時にパキパキに冷房が効いた喫茶店に飛び込んだようなこれまでにない劇的な体験にいたく感動したわけです。で聞いたらキュウリのシャーベットだと。その後もその体験が忘れられずいたのだけど、実はそれって非日常的なロケーションと時間によって自分の中で結構感動が水増しされてんじゃないの?という疑いがあったので自宅でも作ってみたのでした。 でその結果はというと、いや当に美味いのよ

    キュウリのかき氷。 | デザイン夜話
    whistleman
    whistleman 2009/07/09
    うまそう
  • 音楽は道の上にある。 | デザイン夜話

    世界各地のストリートミュージシャンがネットを介して一つの曲を演じようというプロジェクトがあり、その演奏風景を記録した動画がネットで話題を呼んでいる。音楽を通じて平和をアピールしようという主旨のプロジェクトのようで、その演奏を収めたCDや関連商品も売られている。 楽しい試みだけど、ちょっと勿体ないなあと思ったのはそこで取り上げられてる曲が"Stand By Me"だったりあるいは"One Love"だったりのいわばスタンダードナンバーであることだ。なんというのか、色々な”方言”を喋る人々があえて”共通語”で会話してるような感じ。”よそ行き”の音と言ったら言い過ぎかな。折角遠く離れたもの同士が一つのものを創り上げてみようとするなら、たとえばお互いが初めて聴く”方言”に戸惑いながらもお互いに通じる新しい”言葉”が少しずつ出来上がっていけばもっと楽しいんじゃないかと思ったりもする。 ロマ(いわゆる

  • ふるやのもり。 | デザイン夜話

    山の散歩をしていて見つけた古い木造校舎で昼寝をした。 小さな体育館の日当たりのいい窓際に置かれた長いすに寝ころんで過ごすどうってことないひとときがこんなにも幸せなのはやっぱりどこか病んでるのかなあ、などと下らない事を考えたりしながらガラス障子越しの初冬の日差しの中でしばしまどろんだのだった。 風もなく人も通らないそこで聞こえてきたのは家鳴りの音。なんだか久しぶりに聞く。ただ木造の建物がきしむ音なのにとても懐かしい。長いマンション暮らしで忘れかけていた音だ。 子供の頃暮らしていたのはそれはそれは家鳴りの賑やかな陋屋で、寝床に入ってシーンとした中に時折響く「ミシッ」っていう音がとても怖かったし、それは何かの気配を感じさせられる音でもあったのだ。また、日中も薄暗いその家には私たち家族以外の気配が家鳴りだけではなくそこここにあった。それは便所(断じて”トイレ”ではない)に通じる廊下の隅っこであった

    ふるやのもり。 | デザイン夜話
    whistleman
    whistleman 2008/11/11
    気配。
  • チベットと釜が﨑。 | デザイン夜話

    どう違うのだろうか。いくら考えても違うところがわからない。 なのにチベットでの出来事に憤慨しながら釜が﨑での出来事を冷笑する人々がいる。 人間扱いされないことに対する抗議という点でチベットと釜が﨑ではどう違うんだろうか。

  • フォーエバー・ヤング。 | デザイン夜話

    平均年齢80歳の合唱団「ヤング・アット・ハート」。 なんでも元々はごく普通にスタンダードナンバーを唄って楽しむ合唱団だったらしいのだけど、ある時思いつきでパンクロックを歌ってみたらあまりに気持ちよくて、以来パンクロックやハードロックを歌いまくる合唱団と化してしまったのだとか。 以前エントリーに書いた「The Zimmers」も面白かったけど、さらにアクティブなジジババ達がクラッシュやトーキングヘッヅのナンバーをシャウトしてる絵面は愉快きわまりない。 もっとも年齢が年齢だけに仲間達が次々亡くなっていったりで、Staying Aliveなど唄われるとなんだかやけにリアルに聞こえてしまうのだけど。このじいさんなんか酸素吸入しながら唄ってるし(またこのじいさんの唄うColdplayのFix Youがすごくいいのだ) 。 YouTubeに彼らが歌ってる様子が沢山アップされているので是非。中でも私が胸

  • 鯨と豆腐と伝統と文化。 | デザイン夜話

    鯨をめぐってなんだかオーストラリアに宣戦布告でもしそうな勢いで愛国人士の方々が噴き上がっているようですが。 しかしさっぱりわからないのが、日の政府が多額の税金を使い国際的なロビー活動までして捕鯨を継続することに執着する理由だ。 「捕鯨・鯨は守るべき日文化」って言われても。沿岸に回遊する鯨を漁民がそれぞれの地域で捕まえて水揚げするのならわからないでもないけど、巨大な捕鯨船で南氷洋まで出かけての企業活動たる捕鯨は「伝統的な文化」とはとても言えんでしょう。 そもそも捕鯨・鯨存置派の皆様方にしてからどんだけ鯨ってんだって言いたい気もするが、実はこの数日の間に鯨どころではない我が国の「伝統品」がある意味存亡の危機にさらされていたことを知る人は少ないだろう。(私だって知らないでいた。) それは何かというと、「豆腐」。 この国では古来より豆腐を作るのに凝固剤として海水から出来る「にがり」を

  • ハッスル!ハッスル! | デザイン夜話

    テレビ放映を知らずにいて見逃した「ハッスルマニア2007」が、とあるアップロードサイトに上がっていたのでありがたく視聴させていただく。 いや、「ハッスル」って永年のプロレス者にある種の答えを迫られるイベントですね。(「ハッスルってなんだ?」って方はこの辺を見てもらうとして。)プロレス者なら一度は苦しめられた、周囲の心なき人々による「八百長」「茶番」のそしり。それに対するこれまでの「受けて魅せるのがプロレスなんや...。」という力無き抗言の遙かあさってを行く「ハッスル」の試合内容。だって格闘技経験者に関節技で勝つアイドルって。さらにはザ・エスペランサーなるレスラーの発する殺人光線が誤爆して中継カメラマンが殉職って。話だけ聞くと「茶番そのものやんけ!」と言われても仕方ない。 そういう方にはいつもこう応えるのです。「プロレスとは”誰が強いのか”を観るスポーツではなくて”誰がカッコイイのか”を観る

    whistleman
    whistleman 2007/12/28
    「ジャンル間に貴賤なし。ジャンル内に貴賤あり。」
  • あなたはひとりじゃない。2 | デザイン夜話

    第二回関西レインボーパレード、歩いて来ました。 なにもかも初めての(準備期間も二ヶ月しかなかった!)昨年に比べて運営者にも多少余裕が出来たのか、皆さん昨年よりずっとリラックスしてた感じ。東京や札幌での同じようなイベントに参加した人々が「大阪はいい感じのゆるさが印象的」って口を揃えて言ってて確かにドラアグ・クイーンやコスプレが特に目立つわけじゃなくてホントにいい感じのゆるさでした。(中にはテンション高すぎて仲間から「それじゃ”偏見を解消する”じゃなくて”偏見を助長する”や〜!」ってツッコミ入れられてた人もいたけど。) 色々な人と話をしたけど、中でも印象的だったのが前大阪府議会議員の尾辻かな子さん(同性愛者であることを公言する日で唯一の議員だった人)のお母さん・尾辻孝子さんとお話したこと。 現在の孝子さんは「LGBTの家族と友人をつなぐ会」で性的少数者自身や性的少数者の子供を持つ親達の相談

    あなたはひとりじゃない。2 | デザイン夜話
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