ミテキシーとベッキーと3人でひゃあひゃあ言いながら底辺託児所の庭を駆け巡ったりしているせいなのか、いつの間にか自閉症のジャズミンまでわたしの担当になっていた。 そもそもわたし自身が、ソーシャル・スキルなどはゼロどころかマイナスじゃないかと思うほど未熟であるし、これと言って特技のないバカたれのまま44年も生きて来た能なしだ。英国では障害者という言葉はもはや使われなくなり、スペシャル・ニーズをもった人々という言い方が主流になっているわけだが、そう考えるとわたしなんかもスペシャル・ニーズを持った人には違いない。 そういう自己認識と関係しているのかどうかは不明だが、ミテキシーにしてもジャズミンにしても、なぜか妙にわたしと手を繋いで来たりして、「彼女、あなたが好きなのよ」か何かアニー(レノックス似の託児所責任者)に言われ、気が付いたらスペシャル・ニーズ専門の人になったかのような今日この頃である。 英