東京・新宿区にある国立国際医療研究センター病院で、検査のため入院していた78歳の女性がせき髄への投与が禁止されている造影剤を投与されたあと死亡する医療事故がありました。 投与した29歳の医師は、禁止されていると知らなかったという趣旨の説明をしているということで、病院で詳しい経緯を調査しています。 東京・新宿区にある国立国際医療研究センター病院によりますと、16日、腰などの痛みを訴えて検査のため入院した東京の78歳の女性がせき髄に造影剤を投与されたうえでCT検査を受けたところ、30分後に意識を失い、その3時間半後に死亡したということです。投与されたのは「ウログラフィン」という主に血管の撮影に使われる造影剤で、せき髄への投与は重篤な副作用を引き起こすおそれがあるため禁止されています。 投与したのは、整形外科に所属する29歳の医師で、「血管に使う造影剤とせき髄に使う造影剤は同じだと思っていた」と