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ブックマーク / mamiamamiya.hateblo.jp (4)

  • ■ - 雨宮まみの「弟よ!」

    ★今年の夏のいちばんの思い出は『まんが道』(藤子不二雄A先生)を読んだことですね。いまどきのドラマチックなマンガや、内面のややこしい部分を描くマンガに慣れていると、すごくシンプルで淡々とした表現に感じるのですが、印象的なエピソードをこれだけ絞り込んで描けるのがまず、ものすごいです。マンガに関わるエピソードと、田舎の少年が成長していく日常のエピソードが、わかりやすく、くどくなく、楽しんで読めて大事な部分は省略しないバランスで描かれていて感嘆しました。 号泣するようなデカい名場面に向かって物語が進んでいくようなタイプの話ではないのに、じわじわくるものがあって心からしびれます。満賀道雄の才野茂に対する嫉妬や劣等感は読んでてとても身近に感じられるし、それ以上に満賀道雄から見た才野茂がいかにすごい人であるかも感じます。そして、満賀道雄が才野茂のことを、どれだけ好きかなのか深く感じます。はっきり「好き

    ■ - 雨宮まみの「弟よ!」
  • 東京のみなさまへ - 雨宮まみの「弟よ!」

    九州の母から「なんとかこっちに帰ってこれない?」とメールがありました。 ニュースで頻繁に続く関東の地震速報や原子力発電所の映像を見て不安になったのだと思いますが、うちの母のように不安な気持ちになっている人も多く、関東でもニュースを見ていると自分の身だけでなく、被災地のことを想像して感情が暗いほうに引きずられて不安定になっている人がたくさんいます。 私もラジオをつけたら、宇多田ヒカルの歌が流れて嗚咽してしまいました。 自分で思っている以上にはりつめている人も多いと思います。 私を含め、東京のライフラインは大部分が大丈夫です。お店も普通に営業しているし、電車も動いてる。地震以降、多くの家庭が非常や水の用意はしているし、停電も今のところ回避されています。停電になるとしても、一日の間のほんのわずかな時間でしょう(※停電に関するサイトを貼ってましたが、常時情報が更新されているので削除しておきます)

    東京のみなさまへ - 雨宮まみの「弟よ!」
  • 『1Q84』 - 雨宮まみの「弟よ!」

    ★『1Q84』のBOOK1&2をいまごろなぜか読んだ。私はむずかしいものや自分にとって面白くないものは「読めない」(正確に書くとページが進まない。文字は読めても内容が頭に入ってこず、歩くようなスピードでサクサク読めない)ので、一気に読めただけでこれはまぁ「面白い」んだろうな……。とは思うものの、読後の感想は、正直言って「気持ち悪い」以外のなにものでもなかった。 村上春樹の小説に出てくるものが何を意味していて、何が何の象徴で物語全体として言っていることが何なのか、ということは、私は『ダンス・ダンス・ダンス』ぐらいまではわからなくても気にせず面白く読めていて、『ねじまき鳥クロニクル』ではまったくわからなくなってしまい、面白さも見いだせなくなっていた。読者としての私の知識のなさ、読解力のなさで「楽しめない」んだろうなー、ほんとはすごいんだろうなー、と思いつつ、そこから興味を失っていて、ひさしぶり

    『1Q84』 - 雨宮まみの「弟よ!」
    white_rose
    white_rose 2010/03/06
    村上春樹の気持ち悪さについて。久々に読んでみるかな
  • 『だれでも一度は、処女だった。』千木良悠子・辛酸なめ子 - 雨宮まみの「弟よ!」

    『よりみちパン!セ』(よく間違えて『よりぬきパン!セ』と言ってる人を見かけます)の新刊です。パン!セのシリーズはよく買うのですが、たまーにピンポイントで献いただきます。このは「読みたい。でも……」とためらっているところに届きました。 このは、まず著者の千木良さんが自分の母親に処女喪失についてインタビューするところから始まります。そして処女を失った人へのインタビュー、処女の人へのインタビュー、男性へのインタビューへと進んでいく。お母さんへの二度目のインタビューもあり、おばあちゃんへのインタビューもあって、千木良さん自身の処女喪失も語られていて、このへんのことはすごく面白い。 構成もいいし、千木良さんの文章はやさしく、偏見がなくて、デリケートな問題を扱うがゆえの思いやりや苦悩も垣間見えたりしてとてもいいと思うのですが、そういう問題じゃなくて、この、私にはとってもしんどくて、なかなか読み

    『だれでも一度は、処女だった。』千木良悠子・辛酸なめ子 - 雨宮まみの「弟よ!」
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