前回、マッチカットは人によって定義がバラバラと書きました。 僕はマッチカットの定義を 本来ならつながらないはずの2つのカットを 視覚的、聴覚的、あるいは比喩的な類似性によってつなぐこと と説明したんですが―― 実はこれ、アニメのカットのつなぎ方としては「わりと普通にやること」なんですよ。 マッチカットという言葉やその定義があまり重視されないのは、 いちいち厳密に定義する必要がないくらい、すでに技法が浸透してるから。 なにしろヒッチコックの映画から、すでに50年経ってますからね。 たとえばこういうの ■フォトカノ 第05話 (2013) 円形のモチーフが、オーバーラップして月や太陽に変わる。あるいは逆も可。 こういう演出って、いろんな作品でさんざん見てる気がしませんか。 ごく普通にありますよね。 僕ら視聴者が「マッチカット」という技法を知識として知っておくことで こういった演出が流れの中で良