食べ物と健康について多くの情報が出回っていますが、「誰が言っているのか」を意識したことのある人はいるでしょうか? 研究結果の適切な理解を助けるために、著者の情報をより透明に開示するべきだとする主張を紹介します。 誰が言ったかはなぜ重要なのか スタンフォード大学予防研究センター教授のジョン・イワニディース(ヨアニディス)医師らが、医学誌『JAMA』に寄稿した意見文の中で、食べ物と健康に関わる論文などについて、著者の利益相反の開示をさらに透明にする必要を主張しました。 利益相反とは、同じ人が対立する利害関係の中にいることを指します。たとえば医学研究の研究資金が企業から提供されている場合に、企業に対する利害と社会全体(研究結果を利用する患者、医師、ほかの研究者など)に対する利害が一致しない状況がありえます。 イワニディース氏らは、直接の金銭的な利益相反が注目されていることには意義を認める一方、「