高橋幸美さんは全国各地で過労死や過労自殺の根絶を訴えている=京都市内で2018年11月、宇多川はるか撮影 「娘の話をし続けるのは疲れる。ヒステリックな母親と思う人もいるんでしょうね」。電通社員で過労自殺した高橋まつりさん(当時24歳)の母は、苦笑まじりに言った。「死んだら負け」という人気タレントの発言が歓迎される冷たい社会。娘が苦しみ抜いた長時間労働やパワハラがなくなる日は来るのか。【宇多川はるか/統合デジタル取材センター】
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高橋幸美さんは全国各地で過労死や過労自殺の根絶を訴えている=京都市内で2018年11月、宇多川はるか撮影 「娘の話をし続けるのは疲れる。ヒステリックな母親と思う人もいるんでしょうね」。電通社員で過労自殺した高橋まつりさん(当時24歳)の母は、苦笑まじりに言った。「死んだら負け」という人気タレントの発言が歓迎される冷たい社会。娘が苦しみ抜いた長時間労働やパワハラがなくなる日は来るのか。【宇多川はるか/統合デジタル取材センター】
今の世の中、「結果がすべて」という風潮が強まっている。途中経過はどうでもいい、手段は身も蓋(ふた)もなくていいので、「成功してなんぼ」と考える風潮だ。 倫理性や一貫性に無数の問題を抱えるトランプ米大統領だが、彼の支持者は彼を、米国のサバイバルという“結果”に向けての、文字通り身も蓋もない“手段”だと思っている。「もり・かけ問題」に象徴される官僚組織の内部規律の崩壊、豪雨災害への初動の遅れなど、体質の悪さを露呈し続ける安倍政権の支持率が、4割程度に回復しているというのも「結果が出ているからその他には目をつぶるべきだ」と考える有権者が一定数いるからだろう。 しかし「結果がすべて」の風潮には、二つの落とし穴がある。第一に“より良い結果”は実際には“より良い途中経過”からしか生まれない。身も蓋もない手段で得た成功は、長くは続かないのである。
(人文書院・2484円) 現象学的手法で問う「治癒」とは何か いっけん奇妙なタイトルの本書は、一人の哲学者が、さまざまなフィールドで活動する看護師や助産師らにインタビューを行い、そのありのままの語りを現象学的手法で検討し続けてきた記録である。 最も重要な着眼点の一つが「プラットフォーム」だ。現場の看護師は規則や人間関係といった無数の制約のもとにあって、対人関係の持ち方や実践のスタイルといった、「自由な実践の土台」を個別に作り出している。良質のプラットフォームは規範の下で看護師が楽しさや創造性を実現するうえでもきわめて重要なものである。 これは何も、看護師に限った話ではない。臨床家は多かれ少なかれ、自分自身のささやかなプラットフォームの上で、治療する自由を創造するのだ。著者はインタビューを通じて、こうしたプラットフォームが現場でいかに作られていくのかを現象学の手法で検討していく。 この記事は
第78回毎日映画コンクールのアニメーション部門、ドキュメンタリー部門の作品を募集します。 アニメーション部門の最優秀作品は「アニメーション映画賞」、芸術的・実験的に優れたアニメーション作品は「大藤信郎賞」、ドキュメンタリー部門の最優秀作品は「ドキュメンタリー映画賞」として来年1月に発表、2月に表彰します。 2023年1月1日〜12月31日までに完成もしくは上映したアニメーション映画、ドキュメンタリー映画。ただし、アニメーション部門は、制作目的がテレビ用のみの作品は除く。ドキュメンタリー部門は、制作目的がテレビ用のみの作品や上映時間が5分未満の作品、外国語版の作品は除く。 応募フォームに必要事項をご記入の上、下記3点を毎日映画コンクール事務局までお送り下さい。 ①作品DVD5枚(Blu-rayを除く) ファイナライズ済みのもの。映像作品の画面比率は「16:9」で設定して下さい。 比率が「4:
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