長らく更新できませんでしたが、改めて動労の生産性運動と言うところのフォーカスを当てながら見ていきたいと思います。 参考にするのは、谷恭介・松崎明共著の、国鉄動力車を中心に、国鉄民主化への道(鉄道友愛会議・著)、動労運動史などを参照しながらアップさせていただこうと思います。 動労から見た生産性運動 動力近代化という合理化 動労の反合理化闘争は、国鉄当局の動力近代化に直接関わっている内容であった。 蒸気機関車を廃止して、電機機関車・内燃機関車に置き換えることは、運転操作の高度化と機関助士の不要を意味していた。 動労(当時は機関車労組)としては、昭和32年の第一次五カ年計画の頃からその反対運動に取り組むこととなるが、動力近代化で一番割を食うのは機関車乗務員特に機関助士と呼ばれる乗務員であり、蒸気機関車から電機機関車・内燃機関車への変更は、運用距離の増加も含めて機関助士の削減、機関車庫の減少による