映画監督の河瀬直美氏が12日、東京大学の入学式に来賓として出席し祝辞を述べた。ウクライナ問題に絡め「ロシアという国を悪者にすることは簡単である」などとロシアを擁護するかのような内容。宗教家の考えを勝手に想像して述べたものとしているが、論理的にも破綻している上、主張そのものもピント外れで東大生の嘲笑が聞こえてきそうな祝いの言葉となっている。 ■宗教家の言葉を解釈 河瀬氏の祝辞で問題となったのはウクライナ問題に関して言及した部分。これはある宗教家の言葉を、自分なりに解釈して伝えたものである。 それによると、河瀬氏は最近、世界遺産の金峯山寺の管長と対話をする機会があった。同寺には役行者(えんのぎょうじゃ=修験道の開祖)が鬼を諭して弟子にして、その後も修行をして歩いた歴史がある。そのため、この地域では節分の時に「福はウチ、鬼もウチ」という掛け声で鬼を外に追いやらないという。そのような吉野の里の人々