アフリカ中部のコンゴ民主共和国(旧ザイール)で20日以降、任期が切れたカビラ大統領が大統領職にとどまり続けていることに対する抗議デモが発生し、死者が出ている模様だ。国際人権団体は少なくとも26人死亡とするが、国連関係者は19人としており、情報は混乱している。 カビラ氏は2001年、父親の前大統領が暗殺されたことを受けて大統領に就任。今月19日に任期満了を迎えたが、大統領選は実施されず、カビラ氏も退任の意向を示していない。 国内は厳戒態勢が敷かれ、一部ではインターネットが遮断されている。同国では東部を中心に反政府勢力が乱立しており、混乱に乗じて国内の治安が悪化するおそれがある。(ヨハネスブルク=三浦英之)