安倍晋三首相は27日の南北首脳による共同宣言を受け、拉致・核・ミサイル問題の包括的解決に向け「北朝鮮の具体的な行動に期待する」と強調した。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の拉致問題対応に最大の関心を向けており、今後の動向を注視。南北会談の内容について韓国の文在寅大統領から説明を受ける予定だ。米朝首脳会談への動きも活発化する中、政府内には「蚊帳の外」(官邸筋)に置かれかねないとの懸念もある。 首相は27日夜、南北の共同宣言を受け「前向きな動きと歓迎する」と記者団に表明。「過去の声明と比較、分析を行いながら、今後の対応を取りたい」と述べた。