国産有機ELの夢をのせて、これから始まるJOLEDの旅路:小寺信良が見た革新製品の舞台裏(8)(1/4 ページ) スマートフォン向け、テレビ向け、ともに韓国勢に市場を押さえられている有機EL。かつては有機ELの開発に注力していた日本にとって、印刷方式の有機ELを世界で初めて実現し、量産も始めたJOLEDは最後の希望だ。小寺信良氏が、JOLEDの印刷方式有機ELの可能性と、今後の同社の展開を探る。 液晶ディスプレイを超えるダイナミックレンジと応答性を持つ自発光ディスプレイとして注目される有機ELディスプレイ。ただしその用途は、現時点ではスマートフォンとテレビに大きく二分されている。 スマートフォン用の6型前後の有機ELパネル供給最大手は、サムスンディスプレイ(Samsung Display)である。2017年発売の現行モデルに限定すれば、市場には17モデルの有機EL搭載スマートフォンが投入さ