田中ロミオ「AURA 魔竜院光牙最後の闘い」から邪気眼が題材のひとつになっているラノベつながりということで、桜庭一樹「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」を読んだ。おもしろかったがこれは重たい。書ける感想はとくにない。強いて感想を書いとくと「…困る!」てかんじ。吉田アミ「サマースプリング」読んだときの「これは感想書けんな」感とかなり近い。オタである以前の個人として、身近なひとが地味にきつい状況だったり、極端にひどいことになったりしていれば、それにはそれなりの身の処し方があるわけだけど(怒ったり助けたり悲しんだり庇ったり傷付いたり)、お話とか自分のコミットできない領域で、そうしたきつめの状況が展開されてしまうと、読んでてどうしようもないんだよね。なんというか、「シートベルトでがんじがらめに縛り付けられた座席ごと、五階くらいの高さから投げ落とされている夢」を見ているようなかんじ。夢だから「ギャー!」