観光客らでにぎわう大阪・新世界の通天閣かいわい。大阪は4年半でどれだけ良くなったのか=大阪市浪速区で、川平愛撮影 橋下徹・大阪市長が代表を務める「大阪維新の会」がついに国政進出する。12日夕には「日本維新の会」として華々しく新党結成を宣言する予定だ。だが、ちょっと待ってほしい。橋下氏の大阪府知事就任から約4年半、大阪は良くなったといえるのか。足を運んで考えてみた。【江畑佳明】 ■文化をバッサリ 日本一長いと言われる天神橋筋商店街(大阪市北区)。全長2・6キロの通りには、洋服や雑貨の店が並び、行き交う人々もにぎにぎしい。 「橋下さん? 実行力あってええんとちゃうの」。話を聞いた市民の大半は市長支持だ。大阪都構想は大阪市を解体する構想だが……。商店主の男性(73)は「市がなくなってもかまへん。それより我々中小企業に活気が出ることが大事」ときっぱり。一方、スポーツ新聞を読んでいた男性(81)は「