沼田和也さんが牧師を務める教会には、多くの相談者が訪れる。そこで特徴的なのは、女性の相談者は号泣することが多いのに対し、男性の相談者はほとんど涙を流さないことだ。沼田さんは「私自身、『男らしさ』の規範に囚われ、心を病んでしまった。彼らの気持ちはよくわかる」という――。 「話を聞いて欲しいんです。夜も眠れません」 牧師をしていると、さまざまな苦しみを負った人が教会にやってくる。 仕事の悩みや、人間関係の悩み。なかでも印象的なのは、やはり夫婦や恋人同士の悩みである。プライベートな問題であるがゆえ、周りの友人知人も口を出しにくい。あるいは、そもそも口出しできない。 彼ら彼女らは法的な手続きをしたり、精神科に通ったりと、すでになすべきことはなしている。だが、「親しい友人にさえ話せない」という孤立感は、どこにも持っていく場所がない。 一人で抱え込む苦しみに耐えきれなくなったこのような人が、「おはなし
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