習近平党総書記を中心とした新体制が誕生してからほぼ3週間が経った。11月末まではずっと、メディアを通じて党内でいろいろと地固めをしているらしい様子や各所での「講話」(中国では伝統的にその一言一言が政治指導者による「指示方針」とみなされる)が流れ、人々の前に姿は見せぬが「何かが起こりつつある」ことは伝えられていた。 12月に入り、その起こっている「何か」が形になって人々の視野に入ってくるようになった。特に注目されているのは、習がその党総書記就任後に内外記者に向けて行った「就任演説」とみなされた「講話」の中で触れた、「特に一部党員幹部の中で起こっている汚職腐敗、形式主義、官僚主義などの問題については必ず、大きな気力を持ってして解決しなければならない」がそろそろ始まったかに見えること。 メディア報道だけでも11月末からすでに広東省、四川省、重慶市、山東省、山西省、黒竜江省などで官吏が調査の対象に