通学電車で痴漢に遭い続けた女子高校生が、痴漢を防ぎたい一心で、母と一緒にバッジを作り、身につけ始めた。「私は泣き寝入りしません」。その行動が共感を呼び、デザインを公募したバッジが今月、製品化される。「痴漢は男の敵でもある」と男性も立ち上がった。 バッジを作ったのは東京都の高校2年の女子生徒(17)。入学以来、往復30分の電車でほぼ毎日痴漢に遭い、苦しんでいた。 最初に考えたのはカードだ。「私は泣き寝入りしません!」と書き、痴漢が警察につかまる絵を添えた。昨春からかばんにつけ、後ろから見えるようにすると痴漢に遭わなくなった。 母親(49)の友達で、大阪市のライター松永弥生さん(50)が、バッジにしたらと提案。女子生徒は母と相談し、ネットでメーカーを探して昨夏、最初のバッジができた。 「痴漢の被害を訴えられない人、バッジを必要とする人はたくさんいる」と松永さん。「Stop痴漢バッジプロジェクト