さて、SMと一言にいっても、そこにはさまざまな心理が存在しています。それらすべてをお話しすると成ると、本1冊では収まらない可能性がありますので、今回はその中の一つか二つ、簡単なさわりの部分をお話しようと思います。 皆さんにはちょっと想像していただきたいと思います。 SとM、どちらが自立でどちらが依存でしょう? 正直なところ、SとMというのは、「どちらかがSでどちらかがM」というのはありえません。 それは自立と依存の関係も同じで、「状況によって自立したり、依存したり」というのが普通なんですよね。 これと同じで「状況によって、SになったりMになったり」するのが一般的なわけです。 たとえば、絶えず自立している人は、ある特定の何かや誰かの前だけでは依存する、というのは誰にでもありますから、同じようにパートナーに対してSの人は、他の誰かに対してはMである、とういことは十分考えられるわけです。 ◎リク