辞めた福田さんは、おそろしくすっきりした顔をしている。辞任表明からまだ2日しかたっていないのに。 実際、就任直後の笑顔より辞任直後の笑顔の方が数段さわやかだったりする。びっくりだ。 こういうのは、アリなんだろうか。 つまり、日本国の首相が、就任より辞任の方が嬉しいようなタイプの位階であるということを、あるいは、総理大臣がやめてすっきりするような汚れ仕事であるということを、福田さんは、そのさわやかな笑顔を通して語ろうとしているわけなのだが、こういうのは、子供たちの職業観に悪影響を与えないものなのだろうか。 「学級委員長職は、週交替で全員が歴任する方向で調整すべきだと思います」 「なるほど、その方が内申書の評点の上で不公平が出ないというわけだな」 「っていうか、大人になってから、《昔は学級委員長をやってたんだぞ》とか、子供に話せるでしょ。一応」 と、こういう学級委員会はイヤだぞ。 首相を退いた