東京大学大学院 工学系研究科教授の松尾豊氏は「深層学習とロボット工学の融合の可能性」と題して講演した。松尾氏ははじめに「AlphaZero」などの事例を紹介。「AlphaZero」は、将棋の序盤で王将を中段に動かすなど、今までの理論の枠組みとは違う戦略を取る。これは人間の思考の癖にとらわれない良い戦略を機械学習技術が見出し得ることを示しているという。また、アミノ酸配列からタンパク質の三次元構造を推定することができる「AlphaFold」のような応用も出てきている。 ディープラーニング革命によって、認識から身体性や運動の習熟を経て、言語の意味理解へと進むというのが松尾氏の考える機械学習の発展だ。アプリケーションとしては防犯や自動運転を経て、家事や介護、そして本当の意味での言語処理を経て翻訳やホワイトカラー支援へと進むという予測を2014年に出しており、いまのところ、だいたい予想どおりだという
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