「報われない世の中になっているから攻撃するのかなあ」 「攻撃的な方向に世の中が変わってきた」 「社会人のトレンドをいち早くマネした人たちだった」 2012年に「『意識高い系』という病」(ベスト新書)を出版し、「意識高い系」という言葉を広めてきた千葉商科大学専任講師の常見陽平さん(41)。就活や労働問題に詳しく、意識高い系な人々を批判してきました。「若き老害」というニックネームも自ら名乗っています。ただ、意識高い系を批判し笑うことについては、「頑張る若者の足を引っ張っている」という意見もあります。常見さんはどう考えているのでしょう。話を聞きました。(聞き手・原田朱美) 「この言葉を広げた者として、批判は受け入れる」 ――いまや「意識高い系」は「口だけで成果のないイタい人」という使い方だけでなく、勉強とか部活とか何かを真面目に頑張っているだけで「意識高い系」と蔑むといった使い方にまで広がってい