組み立てないロボット作り 軟体ロボットのボディーは柔軟材料で作られている。やわらかい体が変形することで、這ったり、物をつかんだりするわけだ。うまく変形するように柔軟材料を成形することが、ソフトロボット作りの第一歩になる。 ソフトロボットには関節という節目がない。普通のヒューマノイドロボットであれば、足とスネと腿のパーツを関節でつなげば脚ができあがる。タコの腕(足?)は、分解できないので根元から先まで、一度に丸ごと作らなければいけない。ソフトロボットには分解と組み立てという概念が通用しないのだ。 研究者が、やわらかいロボットの体をどうやって作っているのか、いくつかの方法を紹介しよう。 キャストモールディング ソフトロボットを作る一番ポピュラーな成形方法が、注型(cast molding)だ。中空の型に、液状のシリコーンゴムの素を注ぎ入れて、固まるまで待つ。 ハーバード大学の研究グループは、S