世界からロボットの英知を集めた「ワールド・ロボット・サミット」(WRS)では、各国の参加者が、災害などの現場を模した場所で先進技術を競った。デファクト(業界標準)やプラットフォーム(基盤)に育ちうる技術が登場したと同時に課題も明らかになった。WRSで見えた諸技術の可能性と課題を紹介する。 基盤化見据え、ノウハウ共有 WRSの競技は「ものづくり」と「サービス」「インフラ・災害対応」「ジュニア」の4部門で行われた。全体に共通する課題は、情報技術とロボットの融合だ。例えば、インフラ・災害対応部門の「トンネル事故災害対応・復旧チャレンジ」。ロボシミュレーター「コレオノイド」の中で人命救助などの技を競い、大型と小型の双腕ロボ2台をうまく連携させた会津大学チームが優勝した。 会津大は練習を通してロボ同士の連携の取り方を最適化した。シミュレーターを使えば、飛行ロボ(ドローン)やクローラー型、多脚型など多
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