ヒューマンオーグメンテーション(人間拡張)の第一人者であり、マルチタッチインターフェースやAR(拡張現実)などの革新技術を続々と世に送り出しているソニーコンピュータサイエンス研究所の暦本純一。主人公がサイバースペースへ没入(jack in)するSF小説『ニューロマンサー』から多大な影響を受けた「JackIn」という研究を進めている彼が、同小説の作者であるウィリアム・ギブスン氏のもとを訪問。VR(仮想現実)という言葉さえ存在しなかった80年代にテクノロジーに詩情を見出し、技術の進化を予測するかのような独自の世界観を築き上げたSF界の巨匠と対談し、未来を先取りする発想論を展開する。