【業界展望2012】ディーゼル車の国内市場復権へ3度目の正直なるか。燃費性能が高い改良型エンジン車「第3のエコカー」人気の火付け役を担ったマツダが、来年2月にも、次世代クリーンディーゼル車「CXー5」を発売する。環境性能はハイブリッド車(HV)と互角で、価格も競争力を確保する。過去には2008年に日産が参入も後が続かず、09年のホンダ参入計画は延期された。CXー5が市場の評価を受ければ、他社の動きも再び活発化しそうだ。 「CXー5の国内販売の半分をディーゼルにしたい」 マツダの山内孝社長は自信を持って宣言。国内市場でシェア1%に遠く及ばないディーゼル車販売に強気の姿勢を示す。 もともとディーゼル車は燃費性能では評価が高く、1980年代に国内販売台数に占めるシェアは10%を超えていた。ところが排ガス中に、窒素酸化物(NOx)やすすなどの有害な粒子状物質(PM)を出しやすい。規制が厳しく