作者:福本博文 出版:文春文庫(1999/6/10) 初出:1993 ジャンル:ノンフィクション 評価:6/10 社員教育の胡散臭さが良くわかった。結局、教えるほうは教育そのものではなく金儲けが目的である。受けさせるほうをみれば、どんな教育をしたって社員が劇的に変わることはないのだが(ここにあるSTのように一時的には変わっても)、変わらないからといって手をこまねいていては上司にしかられるので、次々新しい商品に飛びついてしまう。さらに悪いことに、この効果がない教育法が「大企業で採用された」という実績のみで中小企業に伝播していく。・・・ということで、営業職につくことがあったら、これを参考に、まずは大企業に、次に中小企業に売り込もう。まぁ、はじめに大企業に売れないとだめなんだけど。 さらに、この本では自己開発セミナーやカルトの姿を暴いている。こんなものがはやるのも、人間関係が希薄になり、人のぬく