本文書は、NetworkWorld誌に寄稿した記事の原稿を、IDGジャパン編集部殿の許可を得た上で掲載したものです。 ネットワークシステムのセキュリティ対策を実施する際に、「はたしてこれで十分だろうか?」、「どこかに見落とした穴がないだろうか?」と自問するシステム管理者は多いだろう。ノーマルなネットワークアクセスには十分に耐えられるセキュリティシステムでも、通常考えられないような特殊なパケットがきた時に正常に対処できるだろうか? ある種の状態を持つパケットを素通しさせはしないだろうか? 現実問題として、アブノーマルなネットワークアクセスによりパケットフィルタリングを回避し、不正にアクセスできてしまうケースは数多く存在する。その原因はルール設定のミスの場合もあれば、ネットワーク装置の仕様という場合もある。いずれにせよ不正に侵入される前に、自らのネットワークシステムがアブノーマルなアクセスに対