現役医師でありながら2006年、『チーム・バチスタの栄光』(宝島社文庫)で第4回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し作家デビューした海堂尊氏。同作を中心としたシリーズ作は、最終作『カレイドスコープの箱庭』までで累計1,000万部を超えるベストセラーとなり、自ら提唱したオートプシー・イメージング(Ai)の社会導入の重要性を広く世間に訴えた。そんな海堂氏に、医師になったいきさつから、Aiを思いつくきっかけなどについて、話を聞いた。 文責/みんなの介護 医師になることに特別な思い入れはなかった みんなの介護 著作のほとんどがベストセラーとなり、今や作家として大成功されている海堂さんですが、現役医師という肩書も話題になりました。そもそも海堂さんは、どんな動機で医師になったのですか? 海堂 いきなり、苦手な質問をいただきましたね(笑)。「子どもの頃、医師に命を救われた」とか、そんなドラマチックな
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