【秋山仁のこんなところにも数学が】(82) 無駄なくラッピングする方法 (1/2ページ) 2009.9.12 08:00 生活の中には、昔から言い伝えられてきた多くの数学的知恵があります。そのひとつに、店員さんが商品を包装するときに用いるやり方があります。 1辺の長さ10センチの立方体の箱を、1枚の長方形のラッピング用紙で包みたいとします。このとき、当然ですが、立方体の表面のどの部分もラッピング用紙に覆われ、かつ、ラッピング用紙の裏面が表側に現れてはいけません。これらの条件のもとで、この箱を包み込むときに、ラッピング用紙の面積をできるだけ小さくしたいとしましょう。 さて、最も小さな面積を持つ長方形の用紙の縦、横はそれぞれどんな長さでしょうか。また、その最小面積を求め、その長方形で具体的にどのように箱を包めばよいかについて考えてみましょう。 立体の表面積は、10×10×6= 600平方セン