生活保護を食い物“貧困ビジネス”が行政と癒着? 生活困窮者には申請拒否の一方で詐欺集団の受給申請はすぐ認可 アベノミクスの勇ましい掛け声の一方で、ますます悪化する格差と貧困。それに付随するように生活保護受給者を食い物にする貧困ビジネスも大きくクローズアップされるようになっている。弱者の弱みに付け入りそのわずかな生活保護費を搾取しようと蠢くという卑劣なイメージの貧困ビジネス。だがその実態は決して善悪では図れない魑魅魍魎の世界のようだ。 自らが“生活保護受給者“であり“搾取される側”として貧困ビジネスの実態を体験したライター・長田龍亮氏による『潜入 生活保護の闇現場』(ナックルズ選書)には、意外な貧困ビジネスの裏側、そして多くの矛盾が描かれている。 2013年、海外と日本を行き来する放浪生活をしていた33歳の働き盛りの長田氏は、「個室寮完備」「3食付」「日払い相談可」という好条件の土木作業員の