ベトナム人技能実習生の問題を扱った映画『海辺の彼女たち』が話題となっている。緊急事態宣言下の5月1日に初日を迎えた東京・ポレポレ東中野では、感染対策を講じながら上映を始め、初日から16日間連日チケットが完売し、好評のため7月30日までのロングラン上映が決定している。 映画は技能実習生として来日した3人のベトナム人女性のアン、ニュー、フォンが暗闇に紛れて、実習先の職場から逃げ出すところから始まる。映像は、カメラの揺れやクローズアップが多用され、臨場感にあふれており、ドキュメンタリーのようだ。実習先の職場から逃げ出した3人はベトナム人ブローカーの手配により電車や船を乗り継いで、ある雪深い漁港の町に辿り着き、そこで新たな仕事に就く。 そもそもテーマとなっている技能実習制度とはなんなのだろうか。どうして3人は帰国せずブローカーを頼って失踪し、新しい仕事を探してまで日本に居ようとするのだろうか。 今