要するに、 GA (geometric algebra) っていうのは、非退化のクリフォード代数、つまりグレード付きベクトル空間の幾何学的解釈といえる。らしい。まぁ、難しいことはいいんだけど、普通の GA の本は、難しいところからスタートするので難しいんだな (トートロジー)。一応書いておくと、この代数での積、 geometric product (= Clifford product) が本質的で、普通の幾何で使われるドット積(内積)やクロス積 (いわゆる外積) はこの積で表せちゃうぜへへん、というところまで見通せるのが、第一部 (〜8章) の目的である。 この本の最初の対象は、部分空間の幾何学である。つまり、ベクトル空間の部分空間を幾何学的対象ととらえる、そんな制限された幾何学だけを考える。というのはつまり、原点を通過する線とか面とかしか出てこない (ほかにないだろうと思う人もいるだろ