平城遷都1300年祭に訪れる観光客向けに、奈良県は今秋、JRからチャーターして、関西空港―奈良駅間で直通臨時電車を3往復運行させる。 祭りのイベントが本格化する4〜6月は、新大阪―奈良駅間でJR西日本の臨時特急「まほろば」も運行、現行ダイヤで特急が停車していなかった奈良駅を拠点に利便性が向上する。 関空直通電車は、ツアー商品の旅行客が対象。天王寺、難波両駅を経由し、約80分で奈良駅に到着する。運行日は未定だが、県は計360人の利用を見込んでおり、車内で利用アンケートを実施、翌年度以降の継続も検討する。新年度一般会計当初予算案に、チャーター料や調査費など850万円を計上した。 関空から鉄道で来県する場合は一般的には、大阪市内の駅での乗り換えが必要。県は1994年の関空開港当初から奈良駅への直通電車の運行を要望していたが、JR側は「採算が取れない」と難色を示していた。今年は1300年祭で大勢の