愛媛県伊方町は、旅するチョウ「アサギマダラ」が飛来することで知られる。町はアサギマダラが好むフジバカマを町有地に植栽するなど観光資源化に取り組んでいる。このアサギマダラを、県総合科学博物館(新居浜市)の50代男性学芸員が博物館のイベント用に町営施設で無断で採集。上司から返すよう指示されたことに立腹して飲酒運転し、物損事故を起こす事案があった。地元関係者は「採集を禁止する法律はないが、町の大切な資源なので無断で採集するのはあり得ない」と憤る。 伊方町は2018年から愛媛大と協力し、町営観光施設「むかいパーク」などで、町内各地に自生しているフジバカマの植栽作業を開始。町によると、秋の飛来シーズンには1日で100匹前後のアサギマダラが飛来することもあり、美しい姿を一目見ようと、町内外の観光客が現地を訪れるという。 県や町によると、学芸員は10月18日午前に自家用車で同パークを訪れ、アサギマダラを