Jリーグの佐伯夕利子理事が、スペインに渡ったのは1992年。Jリーグが開幕した翌93年、19歳の若さで指導者の道を志している。 2003年、日本のS級ライセンスに相当する「NIVEL III」に合格。その後、UEFA Proライセンスを取得する。スペイン3部のプエルタ・ボニータで、トップチームを指揮することになった時は、日本でもニュースになった。そして、アトレティコ・マドリーやバレンシアCFを経てビジャレアルCFの育成部門の責任者となり、2年間の「期限付き移籍」で2020年にJリーグの常勤理事に就任。 常勤理事とは、つまるところ「Jリーグのために24時間準備する」ことを意味する。しかし、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、佐伯理事の帰国は当面見合わせに。結果、Jリーグでは「スペインからリアルな情報を提供してもらうほうが有益」という結論に至った。スペイン在住の常勤理事が誕生したのは、