カザフスタンで、仮想通貨のマイニング事業が課税対象となる。下院(マジリス)は5月19日、仮想通貨の取引承認に必要となる複雑なコンピュータ演算作業に協力し、その報酬として新規に発行された仮想通貨を得る、いわゆるマイニング(採掘)への課税を含めた税制改正案を承認した(ウチョットKZ 5月19日)。 カザフスタンでは、仮想通貨のマイニングが急成長しており、ビットコインの全世界シェア6%(4位)を占めている(注)。デジタル発展・イノベーション・航空宇宙産業省によると、2021年3月現在、マイニングファームと呼ばれる17の専用施設が稼働中で、月1,800万~2,800万ドル相当の仮想通貨を生み出している(プロフィットKZ 3月1日)。 仮想通貨マイニング急成長の要因は、同国の安価で安定した電力供給だ。仮想通貨マイニングに使用するサーバーは大量の電力を消費するが、カザフスタンのビジネス用電気料金は1キ