人が触れたときにひんやりと感じることで、暑さによる寝苦しさを解消するというマット類が売られている。「冷却ジェルが体温を奪い、熱帯夜でも朝まで涼しく眠れます」「冷房を使用せずに安眠が得られる」といったうたい文句で、テレビショッピングやインターネット通販だけでなくホームセンターやスーパーなどの店頭でも見られるようになった。 PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)には、2004年度以降の5年間で冷却効果やヒンヤリ感をうたったマット類の相談事例が142件注)寄せられており、2006年度までは8件あったが、2007年度は40件、2008年度には93件と増加している。なかでも、冷却材として水分を含むジェルを封入したマットやパッド(以下、「ジェル入りマット」という)が多く見受けられる。内容は、「最初は冷たいが、後から暑くなってくる」など効果が長続きしないというものが多い。 そこで、ジェ