県西部などでセミナー企画会社が病気や痛みを和らげるとする気功療法の習得費名目で多額の受講料を集めていたとして、県内の弁護士が19日、実態調査に乗り出す方針を明らかにした。この会社は福岡地裁で民事訴訟を起こされ、幹部らが法人税法違反などの疑いで逮捕されている。県内では浜松市に拠点があったとみられ、弁護士らは情報収集のため21日に相談会を開く。 弁護士らによると、この会社は福岡県篠栗町の企画会社。患部に手をかざす“施術行為”を「ハンドパワー」や「マインドパワー」と称し、入会費70万円や施療費(1回数千〜数万円)を集めていた。がんなど闘病中の患者も多く、「パワー」が落ちないようにと新たな会員の勧誘を求められるケースもあったという。 中には適切な治療を受けずに死亡した受講者もいたといい、福岡地裁では昨年1月までに47人が同社に損害賠償請求訴訟を起こしている。浜松市と同様に「施療所」と呼ばれる拠