山口市で昨年10月、頭蓋(ずがい)内出血を予防するビタミンK2の代わりにホメオパシーと呼ばれる民間療法の特殊な錠剤を投与された乳児がビタミンK欠乏性出血症で死亡した問題で、同市の母親(33)が市内の助産師を相手取り、約5600万円の損害賠償を求めていた訴訟が21日、山口地裁であり、助産師側が女性に和解金を支払うことで合意した。和解には「内容を口外しない」との条件があり、母親の弁護士は「コメントしない」としている。
身の回りにある化学物質について3人に2人が健康や動植物への安全性に関して「不安があるものが多い」と感じていることが内閣府の世論調査で分かった。また、7割が食品などの表示が分かりづらいと感じていた。 調査は6月、全国の20歳以上の男女3000人に面接し、1942人が答えた。 化学物質という言葉の印象では、70%が「危ないもの」と回答。安全性については67%が「不安があるものが多い」と感じ、性別では女性が74%と男性の59%を上回り、強い不安感を持っていることがうかがえた。 社会に求められる取り組みとしては「情報公開」「より安全な化学物質に切り替える」「製造・使用から廃棄にいたるまで対策をとる」という選択肢を選ぶ人が多かった。
厚生労働省は19日、仕事を原因とするうつ病などの精神疾患や自殺の労災認定基準を10年ぶりに見直すことを決めた。会社の合併や成果主義の採用、効率化など働く環境の変化を念頭に、ストレスの要因となる職場の出来事として「違法行為を強要された」「仕事で多額の損失を出した」など12項目を追加。09年度からの認定審査に反映させる予定だ。評価項目の増加により、労災が認定されやすくなるとみられる。 専門家会議が19日、厚労省の原案を了承した。07年度のうつ病などの労災認定は268人(うち自殺81人)で、認定数は毎年過去最多を更新している。 厚労省によると、現行の精神障害の労災は1999年に作成された「心理的負荷評価表」に基づき審査される。労働基準監督署が発病前6カ月に職場で起きた出来事を調べ、評価表に基づきストレスの強さを3段階で判定、業務上の労災かどうかを判断する。「退職を強要された」「(重大な)交通事故
国際環境保護団体「グリーンピース・ジャパン」(GP)=東京都新宿区=のメンバーによる鯨肉窃盗事件で、窃盗と建造物侵入の罪に問われたGP海洋生態系問題担当部長、佐藤潤一(32)ら2被告の第1回公判前整理手続きが13日、青森地裁(渡辺英敬裁判長)であり、弁護側は無罪を主張した。次回手続きは3月23日。 地裁によると、争点は▽鯨肉を自分のものにしようとする不法領得の意思があったかどうか▽持ち出した目的に照らし、行為に正当性があるかどうか▽国際人権規約により保障されるか--の3点。 会見を開いた弁護側は、国際人権規約を根拠に「鯨肉を持ち出して横領の実態を告発した行為は、ジャーナリストに保障されている『表現の自由』と同等のもの」主張。逮捕、起訴は同規約に反するとした。 起訴状によると、佐藤被告とGPメンバーの鈴木徹被告(42)は昨年4月16日、西濃運輸青森支店(青森市)に侵入し、宅配用段ボール箱に入
とにかく、私は懸命にメモをとった。一昨年夏、船旅をしていて、船中で村上和雄筑波大名誉教授の講演を聴いた時である。話に意外性があって面白いということもあったが、メモをとらずにはおれなかった。 「遺伝子解読が進んでわかってきたことがあります。わかってきたことで、万物の霊長である人間に衝撃を与えたのが、人間の遺伝子の数はこれまで考えられていた十万個よりもずっと少なく、三万~四万個程度だという事実です。この三万~四万個という数はハエの倍程度、魚やマウスとほとんど同数なのです。 また、人間とチンパンジーを比較した時、両者のゲノムの塩基配列の違いはたったの一・二%にすぎないこともわかりました。遺伝情報レベルで比較すれば、人間とチンパンジーは九八・八%同じ生き物だということです……」 こんな調子だった。ゲノムとか塩基配列とか、わからない言葉もあったが、引き込まれてしまう。 「こんどは人間同士の個体差で見
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