【森本未紀】風疹の患者数が今年に入り、累計で6千人を超えた。国立感染症研究所が21日、発表した。昨年同時期に比べると40倍の多さだ。唯一患者が発生していなかった高知県で1人患者が出て、全ての都道府県で発生した。患者の全数調査を始めた2008年以降初めて。 感染研によると、最新の1週間(6〜12日)の全国の患者報告数は587人で前週に比べ117人増えた。今年に入ってからの患者数は6725人となった。都道府県別では東京都が2038人で最多。大阪府1210人、神奈川県907人と続く。最新の1週間では、大阪府が186人と東京都の113人よりも多く、突出している。 これまでは、首都圏などの都市部が流行の中心だったが、感染は地方へと拡大している。風疹は妊娠初期の女性が感染すると、赤ちゃんに障害が出るおそれがあり、感染研が注意を呼びかけている。 関連記事風疹、大阪で昨年の30倍 男性7割、府が緊急宣