はじめに 米国ではUberをはじめとするライドシェアサービスが順調である。2009年にサンフランシスコで創業したUberは瞬く間にほぼ全州に広がり、2016年現在、76カ国473都市で利用されている。その資産価値は625億ドルともいわれ(※1) 、フォードやホンダに匹敵するレベルである。 UberやLyftといったライドシェア以外にも、テクノロジーを使った同様のビジネスモデルが増えており、それらのビジネスと契約ベースで働く人も増え、ギグ・エコノミーが拡大している(図表1)。有名なのは「Thumbtack(英語で押しピンという意味)」 (※2)や「Handy」 (※3)といった便利屋の紹介サイトや、「Feastly」 (※4) や「EatWith」(※5) といったミールシェアリングのサイトである。 このようなフリーランサーとして働く機会を提供するビジネスの拡大が米国の労働市場と働き方を変形
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