また子どもが犠牲になる事件が起きた。和歌山県紀の川市で5日に起きた小学5年男児の殺害事件。のどかな住宅地で起きた突然の凶行に、住民らは「一体何が起こったのか」と言葉を失った。男児を襲ったとみられる男は徒歩で逃げたといい、近くの人たちは家にこもり、不安に包まれた。 【写真】 「子どもが血まみれで倒れている」。那賀消防組合によると、紀の川市後田(しれだ)の住民から119番通報があったのは5日午後4時19分ごろ。森田都史(とし)君(11)は自宅から50メートル足らずの空き地の中央で倒れていたという。約9分後に救急隊が現場に到着すると、森田君は胸から血を流し、心肺停止の状態だった。心臓マッサージを約30分間施したが回復しなかった。 森田君の親友という同級生の男児(11)は、小学校の連絡網で森田君が亡くなったと知った。「びっくりした……」と語り、正座したまま、うつむいて言葉が続かなかった。男児に