フランスでは今月、5年に1度の大統領選が行われる。GDP(国内総生産)では日本の後塵を拝するフランスであるが、イギリス、アメリカと並んで、世界で最も影響力のある国でもある。”フランス本国以外のフランス”が世界中に点在すること、さらにフランス語圏の大きさ、フランス料理・芸術・文化・学問の影響力を含めると、グローバル化の中心であるアングロ=サクソン文化圏に抵抗しうる、唯一の国であるといっても過言ではない。フランスの大統領はその意味でも大きな意味を持つのだが、今ひとつ日本では関心が薄い。 とはいえ、フランスでもある意味、関心が薄れている。現段階では主要候補者として5人が名乗りを上げている。極右とされる国民戦線のマリーヌ・ルペン(48)、中道右派・共和党のフランソワ・フィヨン(63)、中道・前進!のエマニュエル・マクロン(39)、左派・社会党のブノワ・アモン(49)、極左とされる左翼党のジャン=リ