--テクノロジの成熟度を示す図として有名な"ガートナーのハイプサイクル"から見ると、クラウドコンピューティングは現在、5つのフェーズ(テクノロジの黎明期/「過度な期待」のピーク期/幻滅期/啓蒙活動期/生産性の安定期)のどのあたりに差し掛かっているといえるでしょうか。 スコットさん: クラウドコンピューティングにおいて現時点ではっきり言えるのは、ハイプサイクルにおける「過度な期待」のピーク期を過ぎ、幻滅期に向かっているという点です。実際、クラウドの失敗事例やクラウドに対する失望の声なども上がってきています。ただし誤解しないでほしいのは、幻滅期というのはITのある技術が成熟し、普及していくためには欠かせないフェーズだということです。 --つまり"過度な期待" - クラウドなら魔法の杖のように何でもできるような幻想から人々が抜け出し、現実的な視点をもつようになった時期だと捉えていいでしょうか。
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