この映画は、引っ越し会社に勤める主人公・西村さん(仮名)が受けたパワハラの労働争議を描いたノンフィクション。2015年〜2018年の3年間の記録が収められています。 24日と25日は、土屋トカチ監督によるアフタートークも行われるとのことだったので、25日に行きました。(テーマとしても関心がありましたし、土屋監督とは2年前に私の恩師を通じてお会いしたきりだったので、今回少しお話もできたら、と思っていました) 映画、どうなっていくのか展開が読めず、実話ということもありハラハラしながら観入ってしまいました。 このタイトルにもなっている「アリ地獄」というのは、この引っ越し会社のサービス名と、「長時間労働を強いられ、そこで事故や破損を起こせばさらに損害賠償を求められ、どんどん借金漬けになっていく」という状況から付けられたもの。 不当な賠償金を課せられたことに異議を唱え、1人でも入れる労働組合に加入し
世界に知られる山形国際ドキュメンタリー映画祭で昨年、上映され大きな反響を呼んだ映画「アリ地獄天国」(土屋トカチ監督)の東京都内の映画館での初上映が決まった。話題を呼び、海外の映画祭でも高い評価を得ながら、新型コロナウイルスの感染拡大もあり、なかなか上映が決まらなかった。映画は過酷な労働現場をテーマにしたドキュメンタリー。コロナ下で働き方や生き方が問い直される中、会社とは何か、働くとは何かを考えるヒントが込められている。【東海林智】 土屋監督は、セメント輸送車運転手が労働組合に入り、過酷な長時間労働を改善するまでを描いた前作「フツーの仕事がしたい」が「現代版蟹工船(かにこうせん)」と注目を浴びた。徹底的に労働者に寄り添うスタイルが見る者に勇気と共感を与えてくれる。
写真:つのだよしお/アフロ 新型コロナウイルスの影響で、新作テレビドラマはイレギュラーな形での放送が続いている。開始日がずれ込んだり、撮影が追い付かずに一旦休止したり……。ただ同時に、自宅で過ごす時間が増えた今、視聴者が増えているのも事実。 『美食探偵 明智五郎』や『MIU404』、『半沢直樹』など話題性のある良作も多く、特に『半沢直樹』は第3話放送時点で視聴率が22~23%台と、記録的な大ヒットを叩き出した。 韓国ドラマ『梨泰院クラス』『愛の不時着』が好調のNetflixや、映画『劇場』で話題をさらったAmazonプライム・ビデオのユーザー増が目覚ましく、YouTubeに芸能人が次々参入している“食い合い”状態ではあるが、テレビドラマも十二分に健闘しているのだ。 そんななか、人気はもちろん、内容的にも非常に味わい深いドラマが放送中だ。多部未華子と大森南朋が共演した『私の家政夫ナギサさん』
本作はブラック企業と闘う男性の姿を捉えたドキュメンタリー。とある引っ越し会社で働く社員たちは、社用車で事故を起こした場合の修理費用や、作業中に荷物を破損させた際の弁済費用を給与から天引きされる社内制度を「アリ地獄」と自虐的に呼んでいた。そんな会社に営業成績トップクラスの男性社員は異議を唱え、1人でも入れる労働組合に加入する。しかしそのことがきっかけでシュレッダー係へ異動させられ、給与は減額。さらに懲戒解雇に追い込まれたのち、復職するも再びシュレッダー係を2年間続けることに。映画では、そんな男性が会社の体質改善を求めて闘った3年間をたどる。 現在YouTubeで公開中の予告編には「労働時間月392時間」という文字が映し出されるほか、支給額20円と記載された賞与明細書も捉えられた。なお12月28日の上映終了後には、土屋が登壇して舞台挨拶を行う。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く