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2016年7月28日のブックマーク (1件)

  • 【第155回芥川賞】生きづらい世界を生き延びるために ――村田沙耶香「コンビニ人間」(『文学界』2016年6月号) : Days

    村田沙耶香の書くヒロインは往々にしてどこかズレていることが多い。多くの場合小さいころのトラウマ(性的なものが多い)やあまりよろしくない家庭環境の影響を引きずったものであることが多く、自身の性的な衝動でたまりたまった憤を解消していく。それが攻撃的であり、暴力的になることも珍しくない(『ギンイロノウタ』や『しろいろの街の、その骨の体温の』など)が、ではそれは彼女たちだけが悪いのか? というと、もちろんそうではないだろう。表面的には見えてこないものにこそ、すべての原因はある。 それなのに、きっと彼女たちは表面的にしか理解されない。彼女たちが他人に理解してもらえないかのように振る舞うせいかもしれないが、かといって、というアンバランスでもろく壊れやすい日常を、村田沙耶香はずっと書いてきた。「殺人出産」や「消滅世界」のようなSFテイストを盛り込んだ小説にしても、仮にある規範が日常化された場合の社会を

    【第155回芥川賞】生きづらい世界を生き延びるために ――村田沙耶香「コンビニ人間」(『文学界』2016年6月号) : Days
    wuzuki
    wuzuki 2016/07/28
    じつは私は村田沙耶香作品は、短編をひとつしかまともに読んだことがない。でも、ここで引用されているインタビューや彼女の作風を垣間見てみると、文学の可能性をまだまだ信じてみたくなる。近々、読もうかな。